skip to Main Content

Nさんの海外遊学レポート!

ゴトー養殖研究所のユニークな新入社員向けプログラム『海外遊学支援制度』。

2023年4月入社の新入社員2名が海外遊学終えて無事帰国いたしました。

本ページではNさんによる海外遊学レポートを掲載いたします。

Nさんの海外遊学レポート

2023年4月6日(木)
成田→スリランカ

昨日成田に一泊し、今日スリランカ行きの飛行機に搭乗しました。着いたのは夕方でしたが、スリランカはとてつもなく暑いです。
乗客がほとんどスリランカの方々で、異国間を感じながらも快適に過ごすことができました。隣の席に座ったスリランカ人が日本在住の方で、いろいろと話すことができ、順調な滑り出しになったと思います。

2023年4月7日(金)
パリ1日目

昼頃にシャルルドゴール空港に到着しました。
まずは宿まで鉄道・メトロで向かおうとしたのですが、初めて見たパリのメトロは複雑に絡み合っており、非常に難解でした。また、道を教えたからチップをくれなどと絡んでくる人が多く、宿にたどり着くまでに精神・体力を消耗しました。

チェックイン後、少しでも観光しようと思いエッフェル塔に行きました。間近で見るエッフェル塔はとてつもない迫力で、一目で魅力されました。また、夜になるとライトアップされ、違った姿を見ることができました。

2023年4月8日(土)
パリ2日目

今日はヴェルサイユ宮殿、凱旋門、シャンゼリゼ通りをメインに回りました。
ヴェルサイユ宮殿は、ミュージアムパスを使っても1時間近く並ぶ大行列であったり、ミュージアムパスの期限が切れていると言われたりで大変でしたが、何とか入場できました。建物の外観だけでも圧倒されていましたが、内部の荘厳な装飾品の数々には言葉を失いました。建築物を見て涙が出そうになったのは初めてです。とくに鏡の回廊が印象的で、長い回廊の端から端まで豪華な内装が施されていました。
凱旋門は、想像していたよりずっと大きく、迫力がありました。上に登る階段がその分長く、予想以上に体力を奪われましたが、凱旋門の上から見るパリは絶景でした。
その後シャンゼリゼ通り、コンコルド広場に寄ったのち、夜のルーブル美術館を少し見学しました。ライトアップされたルーブル美術館は夜空と相まって非常に幻想的で綺麗でした。明日は昼のルーブルに行きたいと思います。

2023年4月9日(日)
パリ3日目

今日はルーブル美術館、パンテオン、オルセー美術館を巡り、世界的に有名な作品の数々、豪華な建築を見ることができました。

ルーブル美術館では、彫刻の美しさに感動し、特にミロのヴィーナスは、石と思えないほど見事な曲線美が表現されていました。ルーブルは計4時間半ほど歩き回りましたが、全てを見て回ることはできないほど広くスケールの違いに驚きました。
オルセー美術館では有名なゴッホの作品や考える人などをこの目で見ることができました。パリ全体に言えることですが、特に美術館は一級品の芸術が至る所にあるので目を休める暇がありませんでした。
最後に、パンテオンに行きました。まず腰を抜かすほど大迫力の外観に驚き、しばらく外で写真を撮りました。中に入ってもとてつもなく広い空間が広がっており、荘厳な雰囲気が漂っていました。パリの建物は入った瞬間に息を飲むほどの景色が広がるので、一日中歩いて回った甲斐がありました。

明日はモン・サン・ミシェルに行く予定です。

2023年4月10日(月)
パリ4日目

今日は早朝から夜まで1日かけてモン・サン・ミシェルツアーに参加しました。
モン・サン・ミシェルに着いてから、ようやくこれが現実の光景なのだと実感しました。それほどに現実味がなく、おとぎ話でしかないような絶景でした。
修道院まで行く道の途中にあるサンピエール協会は、中で無数のキャンドルが灯されており、静かで暖かい時間を過ごすことができました。
修道院の内部は昨日までに見た建築と一味違い、ところどころ屋根が木材でできているなど独特なつくりで、楽しく歩き回ることができました。修道女たちの生活についても学ぶことができました。また、モン・サン・ミシェルには牢獄として使う部屋もあり、干満差が大きく流砂の起こる地形に囲まれて脱出不可能な牢獄として有名だったことに驚きました。
滞在時間は3時間ほどでしたが、確実にそれ以上の体験をすることができました。

2023年4月11日(火)
パリ5日目

今日はオペラ座(オペラ・ガルニエ)、ワイン博物館に行き、夜はフランス在住の大盛さんと会うことができました。

オペラ座では、その豪華絢爛な内装に感動しながら、建築の経緯やダンサー、オペラ座の怪人にまつわるエピソードなどを知ることができました。観客席は赤色なのですが、その理由は観客、とくに女性客を出演者の一部のように考え、煌びやかに見せるために宝石箱の中と同じ赤色を採用したそうで、ガルニエのこだわりの強さに驚かされました。

ワイン博物館では、ワインの作り方やワイン作りに使用される道具などについて学ぶことができました。観光地としてはややマイナーなため、じっくり回ることができてよかったです。フランスで作られるワインは一種の芸術作品に近く、ブドウがもつポテンシャルをいかに引き出すかという点において、生産者たちの並々ならぬ情熱が注がれていると知り、これからは産地、品種、年代等を見ながらワイン選びを楽しむことができそうです。

5日間にわたるフランス旅は最高のものとなりました。明日からはスペインに向かいます。

2023年4月12日(水)
パリ→バルセロナ

今日は移動日でした。5日間滞在したパリから、高速鉄道でスペインのバルセロナまで7時間弱の移動でした。スペインに近づくにつれ、車窓からはフランスと違った景色を楽しむことができました。とくに海岸沿いは湖畔のような特殊な地形が続いており、野生のフラミンゴを見ることができました。移動するだけでも生態系や植生が日本と違うことに気づかされるので面白かったです。

バルセロナ・サンツ駅に着き、後に使うAVEのチケットを購入するのに少し時間がかかってしまったため、本日はほとんど観光できませんでした。宿から近いグエル公園に歩いて行きましたが、すでにチケットは売り切れていたため後日向かうことにしました。公園のある高台からはバルセロナの街並みを見ることができ、明日からまた新たな発見ができることを期待しつつ宿で休みます。

2023年4月13日(木)
バルセロナ(スペイン)

今日は、ブケリア市場、ムンジュイック城をメインに回りました。
ブケリア市場は、肉・魚・野菜・フルーツを売る店やバルなどが集まっており、非常に活気がありました。日本では見られない食べ物が多く売られており、興味をそそられました。
ムンジュイック城は、もともとバルセロナを守る城塞としてつくられたもので、敵の侵入を防ぐためのつくりが施されていたり、砲台が設置されていました。しかしそれだけではなく、高台にあるため非常に景色がよく、バルセロナ市内と海とが一望でき、最高の景色でした。さらに、ムンジュイック城は多くの野生動物、とくに野鳥の重要な住処になっていることも知り、多方面で楽しめるスポットでした。

明日は待ちに待ったサグラダファミリアに向かいます。

2023年4月14日(金)
バルセロナ(スペイン)

今日は、日中にサグラダファミリアの見学、夜はフラメンコを鑑賞しました。
 
サグラダファミリアは、外観だけで圧倒される迫力がありましたが、内部はさらに美しい空間になっていました。ガウディは自然を師と仰いで建築の着想を得ており、建築でありながら自然の要素を織り交ぜ、さらに機能的な意味も持たせることで、建築物としての完成度を限界まで高めていました。一つひとつの造りにはすべて意味があり、計算し尽くされた設計は、もはや教会という枠を軽々と超えているように思えました。全人類に一度は見てほしいと思いました。
 
フラメンコは、タブラオというやや狭い会場で鑑賞しました。タブラオは洞窟のようになっているため、音がよく反響します。そのおかげで、マイクなどを使わずとも力強い歌声やタップの音が響き渡り、引き込まれるように鑑賞しました。フラメンコは台本がなくすべて即興でおこなわれ、その一瞬一瞬の情熱を歌、ダンス、演奏で表現する天才たちによって作り上げられており、言葉はなくとも彼らの情熱を大いに感じることができました。

2023年4月15日(土)
バルセロナ→マドリード

今日は朝から高速鉄道AVEにて、バルセロナからマドリードまで移動しました。マドリードに着いてから、残った時間で回れる市場やマヨール広場、トレド通りなどを散策しました。
 
市場の中でもアントン・マルティン市場はかなり活気がありました。特徴的だったのは、市場内のバルに日本料理屋が何軒も入っていたことです。バルセロナでは日本料理屋をあまり見かけませんでしたが、マドリードは非常に多い気がしました。
マヨール広場は、マドリード旧市街の中心部にある石畳の広場で、マドリードの中心とも言える場所です。広大な広場の周りにショップやバルが並んでおり多くの人で賑わっていました。
トレド通りには、プエルタデトレドという門やオベリスク、その先の公園にはトレド橋や近未来的な造形のアルガンズエラ歩道橋があり、とても見応えがありました。
また、夜にはバルに行きタパスやドリンクを数種類ずつ頼もうと思っていましたが、お通しのおつまみとパン、加えて注文した料理の量が非常に多く、一品で十分でした。スペイン人の胃袋の大きさに驚かされました。

2023年4月16日(日)
マドリード

今日はアルムデナ大聖堂、デボー聖堂、サンイシドロ地区、そして夜は本場の闘牛を観戦するべく、ラスベンタス闘牛場へ行きました。

デボー聖堂は、古代エジプトの聖堂を一度解体してスペインにて再建したもので、古代エジプトの壁画や文字の刻まれた巨岩を見ることができました。スペインにありながらエジプトの遺跡に触れることができ、貴重な体験となりました。
本日のメインは、スペインの国技でもある闘牛の観戦でした。数ある闘牛場の中でも、ラスベンタスは格式高く伝統ある闘牛場で、多くの人が来場していました。心臓の弱い人には決して勧められる競技ではありませんでしたが、獰猛な牛に恐れず向かっていく闘牛士の勇敢な立ち振る舞い、そして最期の瞬間に牛の命が消えゆく姿などを生で観ることができ、他では体験できない価値ある学びを得ることができました。

2023年4月17日(月)
マドリード

マドリード3日目の今日は、アルカラ門、プラド美術館、そしてソフィア王妃芸術センターに行きました。
 
アルカラ門は、18世紀に建てられた凱旋門の一つで、マドリードで有名な建築物の一つです。しかし残念ながら、現在は工事中だったようで、実際の姿を見ることはできませんでした。
プラド美術館は、世界3大美術館に数えられることもある美術館で、膨大な数の作品を展示しています。中でも目玉といえるゴヤによる作品の数々は見ていてとても面白いものでした。表情の描き方が非常に特徴的で、明るい表情からやや曇った表情、考えている顔、苦悶・畏怖の表情などを多彩に描き分けており、人物の台詞が聞こえてきそうなほどに表情豊かに思えました。
 
ソフィア王妃芸術センターは、当社行く予定はありませんでしたが、T君に勧められたことと、閉館の2時間前から入場が無料になるということで、急遽行くことを決めました。ここでは子供の頃から知っているピカソの作品、とくにゲルニカや、ダリの作品を見ることができました。ゲルニカは教科書等で見たものと実物とでは迫力が違い、何か自分の中に訴えかけてくるものがありました。

2023年4月18日(火)
トレド

昨日までで、マドリードでの訪問予定地はほぼ回ったので、急遽トレドの旧市街地へ向かうことにしました。

トレドまでは、高速鉄道を使えば30分ほどで着きました。周りを川に囲まれた小さな都市は、端から端まで歩いても30分かからないほどですが、その中に歴史的建築物や美術館、博物館などが密集しており、歩いていてとても楽しい街でした。アルカンタラ橋から街に入り、アルカサル、トレド大聖堂、トレド市庁舎、サン・マルティン橋、軍事博物館などを見て回りました。

特にサン・マルティン橋は、美しく力強い建築様式もさることながら、橋が架かっている川や周りの自然との調和がなされている気がして、ずっと眺めていたい景色でした。
また、かつて城塞だったアルカサルの内部が軍事博物館になっており、戦争の歴史などを学ぶことができました。城塞都市として君臨したトレドの歴史や、戦争に使われてきた武器、乗り物の進化過程などを見学することができ、非常に興味深い内容でした。そのような歴史的背景があるために、街のお土産ショップには剣や鎧に関するお土産がたくさん売っていて面白かったです。

2023年4月19日(水)
マドリード→マルセイユ(フランス)

今日はマドリードから南フランスのマルセイユまで移動しました。朝7時の鉄道に乗り、乗り継ぎながら夕方5時前に到着しました。

VIUEX PORTと呼ばれる旧港に行くと、大規模な港に数え切れないほどの船が停泊しており、圧巻の景色でした。船が多いだけでなく、港町として活気に溢れており、人の多さにも驚きました。

次に港に隣接する石けん博物館に行きました。マルセイユは高品質な石けんを作っていることでも有名で、古くから上級階級の人たちに愛されていたようです。石けん博物館では、石けんを作る工程や、人類が石けんを使ってきた歴史などを学ぶことができ、大変面白かったです。

次にマルセイユ大聖堂に向かいました。マルセイユ大聖堂はフランスでも最大級の大きさを誇る聖堂で、巨大で堂々たら姿に圧倒されました。大聖堂の周りには高い建物が少ないため、余計にその存在感が際立っていました。

最後に、レストランで夕飯を食べました。港町を堪能すべく、この地域で有名なブイヤベースを食べました。ムール貝をはじめとした魚介の出汁がたっぷり出ており、日本の魚料理とは異なる味を楽しみました。

2023年4月20日(木)
マルセイユ→ミラノ(イタリア)

今日はマルセイユの朝市を見学後、バスでミラノまで移動しました。
マルセイユの朝市は、船ごとに獲れた魚を売っている感じでした。売られているのは日本でも見かける魚が多く、意外に思いました。面白かったのは、その中にウツボも混じっていたことで、フランス人がウツボを食べているというのは信じられませんでした。

ミラノまでは、バスでおよそ9時間かかりました。南フランスの海沿いの景色は非常に綺麗でしたが、9時間は少しこたえました。ミラノに着いて、夜行列車に乗るまでの間に、イタリア料理のレストランに行きました。トマトのフレッシュパスタを頼みましたが、出てきたのは絶対にキノコのクリームパスタでした。しかしこれがとてつもなく美味しく、本場の味に感動しました。

夜行列車に乗り、明日の朝からオーストリアを回ります。

2023年4月21日(金)
ミラノ→ウィーン(オーストリア)

今日の朝、夜行列車でオーストリアのウィーンに到着し、ウィーン市内を散策しました。国会議事堂や市庁舎、ヴォティーフ協会、そしてウィーン自然史博物館などを回りました。
ウィーンの街を歩いていて思ったのは、これまでのパリ、バルセロナ、マドリード等に比べて街全体が落ち着いた雰囲気であるということです。街行く人は急いでいる様子がなく、のんびりとベンチに座って過ごす人が非常に多く平和な街だと思いました。今まではずっと気を張っていましたが、この街の雰囲気は安心感を与えてくれました。
ウィーンの国会議事堂は、パンテオンを彷彿とさせるような立派な柱により支えられており、厳格な印象を与えました。重要な事項が決められるのに相応しい建物だと感じました。

ヴォティーフ協会は、外観がサグラダファミリアのような2本の塔を持ち、とても印象的でした。また中に入ると、今まで巡ったどの協会のものよりも緻密で美しいステンドグラスが張られていました。サグラダファミリアに似ているようで、また違った魅力をもつ協会でした。

最後に行った自然史博物館では、古代生物の化石やレプリカ、古代人類の進化過程などを見ることができました。古代生物の化石を間近で見ると、彼らが生きていた当時の姿が想像できました。中には、同じ時代に生まれなくて良かったと思う巨大な生物や、なぜそのように進化したのかという不思議な形の生物を見ることができ非常に面白かったです。

2023年4月22日(土)
ウィーン(オーストリア)

今日はホーフブルグ王宮のシシィミュージアム、王宮家具博物館を回り、夜はウィーン国立歌劇場にてオペラを鑑賞しました。
シシィミュージアムでは、シシィの愛称で親しまれたエリザベート皇妃の出生から、その波乱の人生の終わりまでを知ることができました。思いがけず王族となり、窮屈な宮廷生活の中でも馬術をはじめとしたスポーツに打ち込んだり、徹底的に美を追求したりなど、多彩な姿を知ることができました。また、晩年は人に心を許すことが少なくなり詩を書くことや旅に出ることが多く、苦悩に満ちた人生でもあり、感情移入せずにはいられませんでした。

王宮家具博物館は、シシィが暮らした王宮で使われていた家具などが数多く展示されていました。金・銀製の豪華な調度品やカトラリーだけではなく、椅子、テーブルなどを当時の部屋を再現して見ることができました。解説も聞くことができ、食事の際には一品ずつ異なるスプーン・フォークを使用し、また一品ごとに違うワインを楽しむため、その都度グラスを替えていたという話に驚きました。

ウィーン国立歌劇場でのオペラは19時から約3時間にわたって行われる『カルメン』でした。愛憎劇は特に好きなわけではないのですが、オーケストラと、プロのオペラ歌手による壮大な歌声に引き込まれました。90分で一度休憩が入るのですが、それまでが一瞬だったと思うほどのめり込みました。

2023年4月23日(日)
ザルツブルグ(オーストリア)

今日は少し予定を変更し、明日行く予定だったザルツブルグに向かい、ホーエンザルツブルク城を中心に街を回りました。

ホーエンザルツブルク城までは駅から歩いて30分ほどと聞いていたのですが、城が高い丘の上にあり、手前の2〜300mはすべり台のような急斜面を登る必要があったので想定外に時間がかかりました。この城は完成から一度も攻め落とされたことがないらしいのですが、その理由をこの身で実感できた気がします。ザルツブルグは塩の城という意味で、塩によって栄えた街であり、その運搬のために馬が多く使われていたようです。現在でも荷物の運搬や移動手段として使われる馬を多く見ることができ、当時の名残を感じました。ザルツブルグ城の頂上からは、パリやバルセロナで見た景色とは違い、街の周りに多くの自然が残っている美しい景色を見ることができました。
城の麓には協会や広場があり、ゲドライデカッセという様々な店が集まる有名な通りもありました。この通りの店は、昔の名残で特徴的な看板を掲げていることが多く、一軒一軒楽しみながら歩きました。

2023年4月24日(月)
ウィーン(オーストリア)

今日はオーストリア最終日で、シェーンブルン宮殿に行きました。

シェーンブルン宮殿もホーフブルグ王宮と同じくフランツヨーゼフとシシィことエリザベートが過ごした部屋がいくつも展示されていました。モーツァルトを招待し、演奏させた部屋も見ることができました。シェーンブルン宮殿で面白かったのは、部屋ごとにコンセプトがあったことです。例えば『磁気の間』であれば木製の壁を彫った上に白と青で彩ることで部屋全体に陶磁器のような質感を再現していたり、『百万の間』であれば壁一面に金縁で囲った絵画が飾られ豪華絢爛な内装になっていたり、という具合です。部屋以外で驚かされたのは、宮殿がある敷地の広さです。広い宮殿の周りにはいくつかの庭園が存在するだけでなく、動物園や博物館も入っていました。さらに宮殿から歩いて20分ほどの場所にグロリエッテと呼ばれる食事処もあり、これら全てが宮殿の敷地になっていました。先日訪れたトレドの街全体がすっぽり入ってしまうだろうなと感じました。

夕方からは鉄道でリンツへ向かい、リンツから夜行列車に乗りました。ウィーンまでの夜行列車と違い、寝台付きの席が取れたので横になって寝ることができました。ただ問題だったのは、荷物を置くスペースと天井の低さで、3段ベッドの1番上だったために起き上がれないほどに天井が近く、少し窮屈でした。また、スーツケースを置くスペースも3段目で、同じ部屋の人に手伝ってもらいながら重たいスーツケースをなんとか引っ張り上げました。ヨーロッパで旅をするときに夜行列車を使うかどうかは慎重に考える必要がありそうです。朝食がついているのはいいことだと思いました。

2023年4月25日(火)
ハンブルク、コペンハーゲン

今日の朝に夜行列車でハンブルクに到着し、そのままハンブルクの街並み、とくに倉庫街を見てまわりました。

倉庫街があるのはSpeicherstadtという地区で、この地区に着くなり赤レンガのみで作られた街並みが周りとは別世界を作っていました。現在では倉庫として機能している建物は減り、中にレストランやアトラクション施設などが入ったりしていましたが、一部は今でも現役で使われているそうです。上層階まで荷物を吊り上げるクレーンが残っている建物も見ることができました。港の方まで歩いて行くと、荷物の運搬船や造船所があり、マルセイユとは違った用途の港町を見ることができました。
倉庫街は貿易の要地であったために、世界中の商品が集まっていました。例えば珈琲ショップに行くと、世界各地の珈琲豆が扱われており、そのバリエーションの豊富さから現在でも貿易の中心を担っていることが確認できました。

午後からは再度鉄道に乗り、デンマークのコペンハーゲンへ向かいました。到着して驚いたのは物価の高さです。フランス、スペイン、オーストリアと比較すると、物によりますが1.5〜2倍ほど高くなっていました。宿にキッチンがついており、自炊ができるため食費を抑えることはできますが、すべて外食だったらと思うといくらお金があっても足りない気がしました。物価が高い代わりに街は非常に綺麗で、施設の清潔さなども今までで1番良い気がしました。税金が町の保全などに多く使われているのだろうと思いました。そしてコペンハーゲンは4月末でも非常に寒く、九州の初冬と同じくらいに感じました。数日後に向かうノルウェーはもっと物価が高く寒いと思うと不安ですが、明日明後日はコペンハーゲンの観光を楽しみたいと思います。

2023年4月26日(水)
コペンハーゲン

今日はコペンハーゲンでも最も有名なスポットであるニューハウン、そして人魚姫の像をメインに回りました。

コペンハーゲンは運河を中心に歴史的建築物と近未来的建築物が混在する不思議な街でした。その運河の一部に沿うようにニューハウンという街があり、ずらっと並ぶ船とカラフルな建物が、まるで絵本の世界の様な素敵な街並みでした。このカラフルな建物は昔の漁師が自分の家を間違えないためにパステルカラーで塗り分けたと言われており、同じ色の建物が連続することがないため、見ていて楽しい街でした。ニューハウンの運河沿いはレストランが軒を連ね、多くの観光客で賑わっていましたが、値段を見ると一品2500円は当たり前といった感じで、とても手が出せるような金額ではありませんでした。

ニューハウンから河口側に歩き、海に出るところに人魚姫の像がありました。それほど混雑していなかったので、近くから見ることができました。詳しく知らなかったのですが、実際に見た人魚姫とイメージしていた人魚姫の姿は異なっていました。膝より上から尾鰭になっていると思い込んでいましたが、実家はふくらはぎ辺りから鰭のようなものが生えている程度で、ほとんど人間と同じ姿でした。実物を見るとこのような発見があるので、見ると聞くとでは大いに差があるなと感じました。

最後に、コペンハーゲンを散策して思ったのは、暮らしやすさと環境保護に力を入れているということです。暮らしやすさの点で言えば、他国に比べると綺麗なトイレを無料で使えたり、階段が少なくバリアフリーが進んでいたりという印象を受けました。環境保護に関して言えば、電気自動車の充電スタンドが普通の道路脇に並んでいる光景や、ほぼ全ての場所(運河に架かる橋の上でさえも)に歩行者レーンと自転車レーンがあったことです。実際、自転車で移動する人が非常に多く、エコに対する関心の高さを感じました。

2023年4月27日(木
コペンハーゲン

今日はコペンハーゲンのラウンドタワー、TorvehallerneKBHと呼ばれる市場、そしてコペンハーゲン最大のショッピングストリートであるストロイエに行きました。

ラウンドタワーは、コペンハーゲンのシンボル的な建物で、特殊な造りになっています。タワーの最上階まで登れるのですが、その道のりが螺旋階段ならぬ螺旋スロープになっており、他にはない設計で面白かったです。塔の上からはコペンハーゲンの綺麗な街並みを眺めることができました。

TorvehallerneKBHの市場では、生鮮食品から調理器具など幅広い商品が売られていました。北欧らしく、北の魚が多く売られており、マルセイユ等で見た市場との違いを感じました。特徴的だったのは、市場全体として非常にカラフルだったことです。陳列の仕方や、売り場面積に占める花屋の多さがそのような印象を与えたのかもしれません。デンマークの人たちのデザインに対する意識の高さがこのような所でも出ているのかもしれないと思いました。

ストロイエでは、北欧の家具や雑貨などを多く見ることができました。デザインに凝っているものばかりで、見ていて飽きない通りでした。北欧の人たちが家具好きであることが伝わってきました。

2023年4月28日(金
コペンハーゲン→オスロ(ノルウェー)

今日は朝からT君と合流し、コペンハーゲンからノルウェーのオスロへ移動しました。
オスロはかなり寒いだろうと思っていましたが、予想していたほど寒くはなかったです。寧ろ、海風が吹き荒ぶコペンハーゲンの方が体感的に寒く感じました。

オスロ駅に着きホテルに荷物を置いた後に、少しオスロを散策しました。オスロ駅にはトラの銅像があり、最初は何でオスロとトラが関係あるのかわかりませんでしたが、かつてオスロはトラの町と呼ばれていたそうです。その背景には、19世紀のオスロが『見知らぬものに対して憎悪と冷淡さに満ちた町』と呼ばれていたことがあるという事実を知りました。現在はもちろんそのような事はなく、このトラが持つ意味も『国際的でダイナミックな町』という肯定的なものに変わったそうです。

スーパーなどに行き物価を見るとやはり全体的に高く、とくに野菜の高さに驚きました。もう一つオスロで驚いたのは、日照時間の長さです。最後の写真を撮ったのは夜9時を過ぎていましたが、まだ日が沈みきっていませんでした。そして朝の3時過ぎにはまた日が上り始めるそうで、高緯度地域ならではの光景に驚愕しました。明日からはヨルギンさんと合流し、いろいろと視察させていただく予定です。

2023年4月29日(土
オスロ→ベルゲン(ノルウェー)

今日はオスロからベルゲンまで飛行機で移動し、ヨルギンさんと合流し、ノルウェーで2番目に大きいHardanger フィヨルド沿いをドライブしながら養殖施設を遠目に見ることができました。

ベルゲンに着いてまず驚いたのは、非常に寒いことです。オスロから飛行機で1時間もかからないのに、ベルゲンは季節が一つ違っていました。少し標高の高い場所に行くと、一面雪景色に変わり、4月なのに未だ雪が降る光景に驚きました。
フィヨルド沿いには養殖施設があり、ヨルギンさんが解説してくださいました。エサを生け簀まで送るフィーディングチューブ、死んで底に沈んだ魚を吸い込み回収するポンプシステム、そしてこれらの操作は遠隔で行うことができ従業員が養殖場で働く時間が必要最低限で済んでいることなどを教えていただきました。やはり実物を見ながらだと容易にイメージでき、勉強になりました。

ホテルに着いてから、ヨルギンさんと飲みながらいろいろな話を聞くことができました。日本の養殖は進んでいる時期もあったが、今や大規模に経営するノルウェーや中国に抜かれてしまったこと、日本の養殖は家族経営で利益を上げにくいこと、手動で一尾ずつワクチン接種するリスクの大きさなどについて話しました。日本の養殖業が発展するためにどうするべきか、答えは出ているように思いました。また、昔に比べNOKが円に対して安くなっているのでワクチン接種機を買うなら今が得だということも教えてくれました。明日からはボムロー島に向かい、さらに養殖施設を見せていただく予定です。

2023年4月30日(日
ボムロー島(ノルウェー)

今日は宿のあったUlvikを後にし、Hardanger橋を渡ってヨルギンさんの家があるBømlo島まで移動しました。

道中、2箇所の滝を見るために車を止め、写真を撮りました。雪解け水が流れる滝は非常に美しく、壮大でした。この辺りの地形は岩肌が露出しており、険しい外観でした。この岩は崩れやすく、落石が発生することがあるため注意する必要があるそうです。しかし、その地形が作り出す自然の景色はダイナミックで、ノルウェーの大自然を堪能することができました。

途中でサーモン種苗会社の近くを通り、種苗生産に関しても少し教えていただきましたが、生産量が桁違いで驚きました。また、卵から孵化させる完全養殖の形をとっているため、蓄養が多い日本とは大きな差を感じました。

今日は日曜日なのでほとんどの店や施設が休業になっていました。海中につくられたトンネルを通りボムロー島に到着し、ヨルギンさんの家にお邪魔しました。日本からのお土産を渡し、非常に喜んでもらえたので嬉しかったです。マリアさんに夕飯を作っていただき、一緒に食事することができました。サッカーが好きなようで、サッカーの話などをしつつ楽しい時間を過ごすことができました。明日はボムロー島の養殖施設を案内していただく予定です。

2023年5月1日(月
ボムロー島(ノルウェー)

今日はボムロー島内の養殖施設を見て回りました。5/1は日本でいう勤労感謝の日にあたり、祝日であるため稼働している様子はほとんど見れませんでしたが、ヨルギンさんにいろいろと解説していただきました。
ボムロー島には4つの養殖会社があり、それぞれの生簀や作業船などを遠目に見学しました。その4つの中で最も大きい会社は、サーモンを稚魚から成魚に育てる過程だけではなく、孵化から海水への順応過程、畜産でいう肥育過程、と殺、梱包、あるいは製品への加工、出荷までを会社内でおこなえるようにしていました。

今日一番感心したのは、サーモンを最も新鮮な状態で出荷するための工夫です。ノルウェーサーモンは約5kgほどで出荷になりますが、巨大な生簀で育てるため出荷時の大きさにばらつきが出ます。大きいものは6kg近くになることもあり、そうなると出荷のため0度付近まで冷やすのに時間がかかるという問題が起きます。そこで、出荷前のサーモンを一旦2〜3度の水槽に放して1〜2日泳がせ、体温を2〜3度に下げるだけでなく腸内容物も出させることにより、と殺・放血、洗浄から冷却、梱包までを2時間以内に終わらせることができます。この極限まで無駄を削ぎ落とした作業工程のおかげでトップクオリティの新鮮さを保つことができ、この高品質のサーモンはフランスの一流レストランなどに提供されるそうです。日本のブリ、カンパチ、マダイなどの養殖においても類似のシステムを使うことができれば、超新鮮なサシミを海外に届けることができると思いました。

サーモン養殖場だけでなく、その会社を持っている人の家なども案内していただきましたが、とてもリッチな暮らしをしていることがわかりました。ヨルギンさんが、サーモンはビッグビジネスだと何度も口にする理由を目にすることができたと同時に、日本の養殖業もこうなって欲しいと思いました。

2023年5月2日(火
ボムロー島(ノルウェー)

今日はサーモン養殖会社のフィーディングオフィス、養殖機器の製作会社、また別の養殖会社を見学しました。
フィーディングオフィスでは、モニターがいくつもある部屋で3人の職員が働いていました。モニターでは生簀内の水中映像や外の映像、気温、水温、流速などを見ることができ、これらの情報を元にエサの量を随時調節していました。すべての操作はゲームに使うようなコントローラー1つでおこなわれており、仕事をしているというより育成ゲームをしているようでした。このオフィスから何キロも離れた複数の生簀にエサを与えることができるため、移動する必要も毎日エサを運ぶ必要もなく、あらゆる点で効率化が図られていました。オフィスでの仕事は快適そのものといった雰囲気で、汗水垂らして働く日本の仕事風景とは根本から違うように感じました。

養殖機器の制作会社では、生簀がどのようなパーツで作られているかや、生簀を固定するアンカー、ブイなどを見ることができました。ノルウェーでは円形の生簀が主流になっており、日本と比べて非常に大型の生簀が作られていました。
また別の養殖会社では、サーモン養殖において問題となるサケジラミを捕食する魚を養殖する施設がありました。サケジラミに感染したサーモンは淡水浴で駆除するのですが、淡水浴した後はストレスで3日ほどエサを食べなくなるらしく、別の魚に駆除してもらう方法は理にかなっていると思いました。

夕飯はヨルギンさんの家でご馳走になりました。この3日間とても歓迎していただき、美味しいご飯もご馳走になり、非常に感謝しております。明日はボムロー島を離れ、ベルゲンでワクチン接種機の会社を見学して参ります。

2023年5月3日(水
ボムロー島→ベルゲン(ノルウェー)

今日はボムロー島を離れ、ワクチン接種機のLumicという会社に行き、養殖生簀を間近で見たり、ワクチン接種機が実際に動いているところを見ることができました。

まず驚いたのは、ワクチン接種機がさらに進化していたことです。今まで見て知っていたのは、麻酔にかかった魚を手で一尾ずつ機械に入れると、自動でワクチンが接種されるというものでしたが、最新のワクチン接種機は麻酔にかけるところから水流により魚が運ばれていき、眠ったタイミングでサイズを仕分け、数をカウントしつつ、筋肉内と腹腔内に同時にワクチンを打つという工程を全自動でおこなえるようになっていました。自分が知っていたものが最新ではなかった驚きと、これを導入すれば劇的に作業スピードが上がるという期待感がありました。実際、従業員たったの2人で1時間に1万尾以上接種できるとのことだったので、人件費も大幅に削減できると思いました。

少し離れたところにサーモン養殖の生簀があり、今日はボートに乗って生簀の上まで行って見学することができました。エサやりの光景やケージを間近で見ることができ、またサケジラミ治療のための淡水浴の方法なども教えてもらうことができました。日本で活かせる部分、日本での応用は難しく他の方法が必要な部分などが段々と見えてきた気がしました。

5日間お世話になったヨルギンさんとも今日でお別れでした。ボムロー島を中心に様々なサーモン養殖施設を案内していただいたおかげで、多くの知識を得ることができました。また日本かノルウェーでお会いできることを願いつつ、お見送りしました。

2023年5月4日(木
ベルゲン→オスロ(ノルウェー)

今日はベルゲンのホテルを後にし、オスロまで鉄道で移動しました。
オスロまでは約7時間の道のりでした。ベルゲン-オスロ間の路線は比較的低速で、途中で停車するタイミングも多く、景色を楽しみやすかったです。標高差のある場所を通るため、一面雪景色だったり、雪がなく緑が多い場所だったりと移り変わる景色はずっと見ていられました。
鉄道の旅にはオーディオガイドを付けることもできたので、オスロ-ベルゲン間の要所ごとに解説を聞くことができました。途中、ヘラジカの住むエリアも通ったため探しましたが、さすがに見つかりませんでした。しかし、ノルウェーの更なる魅力を知ることができた1日でした。

2023年5月5日(金
オスロ

今日はオスロ市内で有名なフードコートやショッピングモール、アーケシュフース城などに行きました。
フードコートでは、ノルウェーの料理というよりかは各国の様々な料理が提供されており、幅広い食文化がノルウェーに浸透していることがわかりました。からあげ、お好み焼きなどの日本食を始め、タイ料理などのアジア系レストランもありました。
ショッピングモールでは、まず日本で売ってないような食材やお酒が売られており、つい色々と買ってしまいたくなりました。とくにお酒の種類が豊富で、北欧地域でしか飲まれてないようなものもあり、面白かったです。
アーケシュフース城は、映画『アナと雪の女王』に出てくるアレンデール城のモデルとなった城で、首都オスロを守るために作られた要塞です。海に面した場所にあり、壁が非常に高く作られているため、侵略が困難であることは明らかでした。1290年代に建てられたこの要塞は、現在でもノルウェーの軍事施設として使用され、今でも活躍しているそうです。建築から長い年月が経っていますが、その頑強さが今も健在であることが一目でわかるほど立派な要塞でした。
海沿いを歩いていると、シリア出身の元軍人の方とジップラインで知り合いになり、小一時間ほど話しました。その方はシリアの戦争を避けてノルウェーで生活しており、人生は一度きりだから大切に生きろと有難い言葉をいただきました。この旅でいろんな人に出会い、様々な価値観に触れることができ、非常に良い経験になったと思います。

明日からオスロを後にし、日本へ向かいます。

2023年5月6日(土
オスロ

今日はオスロ最終日で、ムンク美術館に行きました。ホテルから徒歩で行ける距離にあったので、ホテルをチェックアウトして空港に行く間に行くことができました。ムンクの代表作である『叫び』は3種類存在し、ムンク美術館では1時間ごとに1種類ずつローテーションで見せる展示方法でした。美術館に長く滞在できなかったのですが、運良く最も有名なムンクの叫びと、モノクロバージョンのものを見ることができました。誰もが知っている作品ですが、やはり実物を間近で見ると細かい部分までじっくり観察できるため、新たな発見があり面白いです。

ムンク美術館を後にし、オスロ空港からエチオピア行きの便に乗りました。空港で一つ驚いたことがあり、空港内の免税店の値段が市内のスーパーマーケットより格段に安いことがわかりました。特に酒類は顕著に安く売られており、ノルウェーの税金の高さを感じさせられました。

無事に飛行機に乗ることができ、旅を締めくくることができました。残りはエチオピアで乗り継ぎ、成田までの飛行機に乗るだけなので、日報はこれが最後になるかと思います。1ヶ月間、思えばあっという間の旅でしたが、様々な方のご協力のおかげで何にも代え難い経験を得ることができ、無事に終えることができそうです。協力していただいた方々には心から感謝しております。家に帰るまでは何が起こるかわからないので、最後まで気を引き締めて家路に着こうと思います。

2023年5月7日(日
2023年5月8日(月)
2023年5月9日(火)
帰国

オスロからエチオピアのアディスアベバを経由し、たった今、鹿児島の自宅に戻りました。

オスロからアディスアベバは約9時間、アディスアベバの乗り継ぎで16時間、アディスアベバから成田空港まで16時間という今まで経験したことのない長時間のフライトでした。良かったのは、アディスアベバでの乗り継ぎで空港がホテルを用意してくれたことです。行きのスリランカでの乗り継ぎは、空港内で8時間待ったのでかなり長く感じましたが、アディスアベバのホテルでは少し休むことができました。

帰国すると、まだほとんどの人がマスクをしている姿に日本らしさを感じつつ、安全で清潔な日本に無事帰れた喜びを噛み締めました。

今回の旅で、ヨーロッパ各国の素晴らしい建築物や歴史、食文化、自然、エンターテイメントなどに触れることができ、さらにノルウェーのサーモン養殖を間近で見るという貴重な経験をすることができました。また、時間をかけて一から旅程を組み、見知らぬ土地を周るという難しさと面白さも体験できました。旅はもう終わりですが、この経験をどう活かしていくかがこれから大事だと思うので、入社後も精一杯頑張りたいと思います。

ヨルギンさんを始め、今回の遊学をサポートしてくださった皆様に改めて感謝いたします。

もう一人の海外遊学挑戦者
Tさんからの現地レポートもご覧ください!

Back To Top