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2024年度 海外遊学 スタート!

2024年 海外遊学マップ

ゴトー養殖研究所のユニークな入社前研修「海外遊学」。

2024年度は1名の新入社員が、自ら企画したヨーロッパ遊学の旅に出発しました。

昨年に引き続き、本年も4月5日から遊学レポートを随時更新しております!

  • 海外遊学の期間:2024年4月5日~5月7日
  • 遊学先:ヨーロッパ8か国
    スペイン(バルセロナ、マドリード、セビリア、マラガ)
    フランス(パリ、レンヌ)
    スイス(ジュネーブ)
    イタリア(ミラノ)
    オーストリア(ウィーン、ザルツブルグ)
    ドイツ(ミュンヘン、ベルリン)
    デンマーク(コペンハーゲン)
    ノルウェー(オスロ、ベルゲン)

Iさんの海外遊学レポート

2024年4月25日(木)
ベルリン
(ブランデンブルク門、ベルリンユダヤ博物館、イーストサイドギャラリー)

早朝から移動し5時間程度かかりベルリンへ到着しました。ドイツに来てこれまでの景観が維持された街というよりかは近代化した都市という雰囲気を感じます。

ブランデンブルク門ですがこれまでの凱旋門とは由来が異なります。ベルリンにおいて関税をかけるため門が作られていたそうで、ブランデンブルク門はそのうちの一つです。最上部に飾られるヴィクトリア像はナポレオンが征服した際に戦利品とし持ち帰られ、後の争いで取り返したそうです。その後にベルリンの壁ができた際にはこの像が掲げる鉄十字紋章は平和の象徴のオリーブの杖に変えられたそうです。関税目的で建てた建造物がこの様な価値を持つものになり今となっては観光名所になるとは当時誰も想像していなかっただろうなと思いました。現代の建築物も数百年後には観光名所になっていたりするのでしょうか?

ベルリンユダヤ博物館はユダヤ人迫害のみではなく、ユダヤの歴史を知る博物館でした。博物館自体もユダヤ系アメリカ人の方が設計しており、独特な形です。中には亡くなったユダヤ人の遺留品などもありました。ホロコーストタワーというとても高い一点から日光が差し込む暗い部屋があり、また目、鼻、口を切り抜いた金属片を何枚も敷き詰めた通路ではその上を歩くたびに金属音が鳴り響き、不安感や恐怖心を体験させる様な博物館になっていました。ユダヤ人の迫害について芸術で表現している点が非常に印象的でした。

イーストサイドギャラリーは現存しているベルリンの壁に多くのアーティストが作品を描いた通りですが、その長さは1.3kmにも及びます。また、作品毎にQRコードが備え付けられており、説明を見ることもできます。100人以上の芸術家が関わったこの壁には様々な人の想いや考えが表現されていました。


イーストサイドギャラリーで最も有名なキスの壁画

明日は引き続き博物館島等のベルリン市内を観光します。

2024年4月24日(水)
ミュンヘン
(ドイツ博物館、ニンフェンブルク宮殿、馬車博物館、ホフブロイハウス)

ドイツ博物館は物理学をメインとした科学の歴史博物館という感じでした。日本ではあまり見ることができない昔の実験器具、飛行機や宇宙まで幅広く観ることができました。中でも印象的だったのは、橋と堰(せき)の展示です。橋は建設の仕方には興味があったので、様々な種類、建築方式を見ることができ勉強になりました。また、江戸時代のはね橋や36,830本のワイヤーを束ねることで一本のケーブルとしたことが特徴の明石海峡大橋が紹介されていました。これを見ていて、もし海外の人にはね橋や明石海峡大橋のことを聞かれても全く答えることが出来ないなと思いました。海外の方目線の日本に関する知識がどの様なものなのか知る必要性を感じました。


明石海峡大橋のメインケーブルの模型

ニンフェンブルク宮殿は昨日見学したレジデンツに住んでいた王家の離宮として建設された宮殿で
す。実写版美女と野獣におけるダンスシーンのモデルとなった鏡の間や美人を描いた絵画が一面に飾られる美人画ギャラリーなど、これまでと異なる嗜好の部屋や絵画を楽しむことができました。


比較的シンプルな外観のニンフェンブルク宮殿

馬車博物館はニンフェンブルク宮殿と隣接しており、宮殿の入場券とセットで購入できます。カール7世の載冠式で用いられた金色に輝く馬車を始めとして様々な用途で用いられた馬車が展示されていました。これまでの宮殿や博物館では絵画の中でしか見ることができませんでしたが、間近で見るとなかなか迫力がありました。


カール7世の載冠式の際の馬車

ホフブロイハウスは飲食店なのですが、なんと国営ビアホールだそうです。さすがドイツです。検索するとドイツで1番有名とも書かれている、州立のビール醸造会社直営のビアホールです。ただし、値段は国立といっても極端に安い訳ではありませんでした。ミュンヘンが発祥の白ウインナー(お湯に浮いているのが特徴)とドイツの季節の特産野菜であるホワイトアスパラガスのスープと一緒にいただき、ミュンヘンを味わいました。時間が合えば生演奏なども聴けたそうです。


ホフブロイハウスの店内の雰囲気

明日はミュンヘンを離れベルリンへ向かいます。

2024年4月23日(火)
ミュンヘン
(ミュンヘン・レジデンツ、宝物館、BMW博物館、ドイツ博物館)

ミュンヘン・レジデンツはバイエルン王国の王宮です。増築を繰り返された建物でその広さにも驚きますが、様々な建築様式を見ることができることが特徴です。中でも入場してすぐにあった先祖画が飾ってある部屋では100枚以上の先祖画が飾られ、長く続く家系図が描かれており、バイエルン王国の歴史の長さを実感できました。また、王国では東アジアの陶器がブームだったそうで、中国の物が主でしたが日本の柿右衛門や伊万里焼が飾られており驚くと同時に少し光栄な気持ちになりました。フランスなどの商人から買い付けていたそうです。


例年よりも寒いそうで新たに防寒着を装備した私とミュンヘンレジデンツ


レジデンツで展示されていた伊万里焼

レジデンツの博物館に連続する形で宝物館がありました。ここでは王宮で展示されていたり、関わりのある宝物が展示されていました。初めて宝石が散りばめられた王冠を見ることができました。実物で見ると散りばめられた無数の宝石一つ一つを職人が磨き上げ、王冠を作り上げた職人がいるという事に心を惹かれました。いつの時代にもプロフェッショナルな職人がおり、その時代の衣食住を築き上げ出来たのだなと実感しました。


(おそらく)有名な職人が仕上げたであろう王冠等の宝飾品

BMW博物館はその名の通り、ミュンヘンに本社を構えるBMWの博物館です。1939年から現代、最新の車、レース用の車、バイクまで存分に楽しむことが出来ました。また、ミニやロールスロイスもグループということで見ることが出来ました。ロールスロイスは私の少ない言葉の引出しでは言い表わすことが出来ない高級感でした。ちなみに、在住していた広島ではマツダの車をよく比較的多く見ると実感していましたが、ミュンヘンだからといって特にBMWが多いなとは感じませんでした。


2009年のコンセプトカー

明日も引き続きニンフェンブルク城、ドイツ博物館等、ミュンヘン市を散策します。

2024年4月22日(月)
ザルツブルグ
(モーツァルト生家、コンサート、ホーエンザルツブルク城)

モーツァルト生家はモーツァルトが生まれ育った家です。父も教科書を出版するほどの著名な音楽家で英才教育を受けたモーツァルトの幼少期を知ることができ、またオペラにはシーン毎に模型があり当時のものを見ることができました。


オペラ作品「ドン・ジョバンニ」の模型

連日モーツァルトについて学び、宮殿を見学していると、モーツァルトの音楽も是非聴いてみたいと思い、コンサートを体験してきました。初めてのクラシック音楽で自分が興味は持てないだろうと思っていましたが、90分あった演奏は一瞬で終わりました。知らない曲ばかりで作曲された背景を知らずに聞いていることが歯痒く思うほど興味を持つことができました。


コンサート会場のミラベル宮殿

ホーエンザルツブルク城はザルツブルグの街を一望でき、王侯ではなく大司教が建てたお城だそうです。大司教は当時は強い政治、軍事的な権力も持っていたそうです。小高い場所に大きな城壁を構えたこの城はマラガ(スペイン)で見たヒブラルファロ城と同様に歴史と共に要塞として活躍してきた歴史もあるそうで、年代ごとの兵士の武器や服装が展示されていました。


難航不落と言われるのも納得の城壁


ホーエンザルツブルク城から一望できる市街地

最後に旅のひとコマですが、実はヨーロッパに到着した頃から困っていたことがありました。それはお店出入口の警報器を通ると50%くらいの確率で警報が作動していたことです。iPadケースの磁力がダメなのかと思い外しても変わらず、解決策を見つけられずに約2週間が経過したのですが、理由が判明しました。初日に想定より寒かったことからライトダウンを購入したのですが、その生地を挟むように防犯タグがついていたのです。プラスチックがついていることには気づいていたのですが、きっと何かの機能があるのだろうと勝手に想像し放置しておりました。今日なりようやく、「これじゃない?」と思いました。服の一部だと信じていた私は、「そんなはずはないだろう」と思いインターネットでモデル着用写真を検索しましたが、私と同じ服には同じ場所にプラスチックはついていませんでした。流石に購入したバルセロナに戻る訳には行かないので検索してみたところ、防犯タグの外し忘れは稀にあるそうで自宅での外し方も掲載されていました。少し力が必要でしたがなんとか外す事が出来ました。警報器を通るたびドキドキしていたので、とても解放された気持ちになったと同時に、何故今まで気づかなかったのか不思議でなりません。よく考えれば、1人の店員の方には「君の体に磁力があるのかもね!」と言われ「ん?冗談かな?よく分からん冗談だな」と思い、笑って済ませてしまったのですが、きっとこの事を言っていたのでしょう。人の注意には真剣に耳を傾けるべきだったと反省しました。


外せた防犯タグ

明日はオーストリアを離れ、ミュンヘン(ドイツ)へ向かいます。

2024年4月21日(日)
ウィーン
(シェーンブルン宮殿、モーツァルトハウス、ホーフブルグ宮殿、ベルヴェデーレ宮殿)

シェーンブルン宮殿はハプスブルク家が離宮として使用していた宮殿で、広大な庭園や当時のまま残存する内装が見どころです。宮殿内は素晴らかったのですが、チケットを安いもの買ってしまいかなり短いコースでした。観光する際は全て周れるコースをお勧めします。


庭園から見える噴水越しのグロリエッテ(庭園の休憩場所の様なもの)

想定より時間が余ったのでモーツァルトハウス(モーツァルトがウィーンで過ごした家)に行ってみました。高収入ながらもギャンブル依存症で多額の借金を抱えていたことなど、名声を得るようになったウィーンでの意外な面も含めた暮らしを知ることができとても楽しめました。モーツァルトも欲の強い1人の人間だったのだなと思うと普段は聞かないオペラやオーケストラにも興味が持つことができました。


モーツァルトの住んでいた家(2年くらいしか住んでいない)

ホーフブルク宮殿は映画などでも描かれているエリザベート(シシィ)について展示した博物館、シシィ博物館へ行きました。シシィは馬術に精通しスタイル維持の為に家の中にトレーニング器具を置いていたそうで、これまでは”名前は聞いたことあるかな?”程度でしたが、途端に興味を持つことができました。自分の知らない世界にはまだまだ自分の興味を持てるものがあるのだなと実感しています。


ホーフブルク宮殿(トレーニング器具は撮影禁止でしたので外観のみ)

ベルヴェデーレ宮殿ではクリムトの作品に出会うことができました(今日まで全く知りませんでした。)。グスタフ・クリムトはオーストリアを代表する画家の1人で、金粉などを用いた豪華な作風が特徴だそうです。その作品は独創的で見ていて飽きることはありません。没後に見つかった未完成の作品には多くの下書きの後が残されており、作品を仕上げるときに何度も考察し修正していることがよく分かりクリムトの魅力をより感じることができました。余った時間で急遽行くことにしましたが、予想外の価値ある時間になりました。


クリムトの代表作「接吻」

ウィーン観光は芸術に疎い私でも様々な興味を持つことができ、さすが芸術の街だなと思いました。明日は早朝からウィーンを離れザルツブルグへ向かいます。

2024年4月20日(土)
ウィーン

今日は終日移動になります。ミラノからアルプス山脈を横断してチューリッヒという町で電車を乗換え、アルプスを横目に見ながらウィーンへ向かうという経路です。アルプス山脈の横断では先日ミラノへ向かう道中で見えていた雪で覆われた山々の中に入ることが出来ました。
この辺りは標高の高さによって雪の残っているエリアと青々と緑が広がるエリアがありとても綺麗でした。また、トンネルで山を通り抜けると雪が降って見渡す限り雪景色、かと思えば次のトンネルを通り抜けるとまた草原が広がっていたりと、次々に移り変わる景色を楽しむことが出来ました。


雪で覆われた町


草原が広がる景色

ただ、アルプスを優雅に眺めながら移動できればと思っていたウィーンへ向かう電車では壁がスプレーで落書きされており、殆ど景色を見ることができませんでした。


指定された席からの景色

今日はこのまま日没まで電車なので、この旅行で重宝しているツール第二弾を紹介したいと思います。それはeSIMです。
初日から紹介している通り、ヨーロッパでは市街地で電車、地下鉄、路面電車、バスまで全て含めた乗り放題パスが販売されていることが多いですが、スマホのマップ機能での乗換案内無しではこれらを柔軟に乗りこなすことは困難です。
スペインまではコーヒーショップなどのWi-Fiを探しながら移動していたのですが、飲食店でWi-Fiがない店舗も多いので(Wi-Fiある?使わせてくれる?とお店で聞いたら、客ではなく業務用のWi-Fiを教えてくれたお店もあったので申し訳なく感じることもありました)スマホのネット環境を維持するメリットは大きいです。
また、観光地でもデジタル化が進んでおり、飲食店で英語のメニューをQRコードから案内したり、博物館の館内図もQRコード式のところがいくつかあるためネット環境があるとないとでは利便性に大きな差があります。
eSIMはネットで購入できるSIMで、指定したメールアドレスに送られてくるQRコードの読み取りによりSIMを追加するためネット環境さえあれば5分程度で接続することが出来ます。有効な地域もヨーロッパ、アジア、アメリカの様に広い範囲で指定、5日、10日など細かく日数で契約出来るのでこのヨーロッパ旅行は一回の契約で制限もなくネットを使うことが出来ています。また、ポケットWi-Fiのように機械がある訳ではないので返却などが必要ない点もメリットと言えます。
皆様の旅行の参考になれば幸いです。

明日はウィーンを観光していきます。

2024年4月19日(金)
ミラノ
(最後の晩餐、ダヴィンチ博物館)

最後の晩餐はダヴィンチが描いた壁画ですが、これは教会の食堂に描かれており、これまでの美術館とは異なりこの作品のためだけ(反対側の壁にも壁画はありますが)にチケットを購入する必要があります。しかし現地で購入しようとしている人はチケットは4月分は完売したと言われておりその知名度の高さが伺えました。事前に多少の知識を入れて行ったのですが、最後の晩餐はイエスの弟子の12使徒に”この中の1人が裏切るだろう”と言った後の食事風景でこの翌日にイエスは一度処刑されるため、”最後の晩餐”と言うタイトルだそうです。
事前知識を入れていたのでイエスの弟子たちがそれぞれ何をしているのか、裏切り者の動きなどがイメージでき、貴重な時間を楽しむことができました。


“最後の晩餐”が展示されている教会

レオナルド・ダ・ヴィンチはミラノが拠点の一つだったそうでこれに因んで博物館がありました。ここでは、何も調べず入場したのですが、ダヴィンチに関する展示は一部で、エコロジー、製鉄、電話、鉄道、船、宇宙さらには粒子加速器に関することまで、科学に関することを幅広く取り扱っており、想像以上のボリュームでした。
ちなみに粒子加速器はスイスとイタリアを跨ぐ形で世界最大の装置があるそうです。
また、物理学駆使した昔の重い石を持ち上げる装置や歯車を駆使した戦争時の投石器の仕組み等も紹介されており、これまでの芸術品とは異なり人類の科学の歴史に触れることが出来ました。


ジュネーブの地下にイタリアとスイスを跨り加速器があることを説明する図


重い石を持ち上げるための装置


ダヴィンチが科学的に芸術活動をしていたことを説明する絵

明日は電車を乗り継いでオーストリアに向かいます。

2024年4月18日(木)
ミラノ(イタリア)
(ミラノ大聖堂、スフォルツェスコ城)

今日は予定通りスイスからイタリアへ移動しました。スイス出発時刻を5時39分ととんでもなく速い時間で予約しており真っ暗の中の移動で緊張しました。道中の景色は街中に入るまではスイスと同じような山と川や湖が見える素敵な景色を楽しむことが出来ました。

ミラノ大聖堂ではこれまでの教会との違いとして尖塔が目立ち、建物の1番高い場所には黄金の聖母マリアが飾られていました。また、大聖堂に関する博物館も見る事ができ、建物に使用されているステンドグラスや彫刻が展示されていました。これまでの教会ではこれらは建物の一部として遠くから見ていましたが、間近で見ることでその精巧さや色褪せを見ることで歴史を実感することができました。


先の尖っているところ(尖塔)が特徴のミラノ大聖堂


色褪せから歴史を実感できたステンドグラス

スフォルツェスコ城はミラノの貴族により建てられた煉瓦造りの城塞ですが、現在は博物館として機能しています。中には年代別の家具、兵士の服装、楽器、食器など様々な展示物がありました。特に印象に残ったのが彫刻なのですが、厚みのある石版に立体的に彫られていてこれまでの美術館にはない様式で地域の差を感じましたし、色々な角度から見ているうちに近づきすぎて警備員の方に注意されるほど楽しめました。


奥行きが10cm弱くらいありそうな石版に彫られた彫刻

明日はダヴィンチの作品、最後の晩餐を見てきます。

2024年4月17日(水)
ジュネーブ
(ジェッドー大噴水、サンピエール大聖堂)

今日はフランスを離れスイスのジュネーブへ向かいました。スイスへ向かう道中では、これまでとは異なり山々に囲まれ、雪の残るアルプス山脈も見ることが出来ました。


奥に見える積雪した山々が西アルプス山脈

ジュネーブは西ヨーロッパ最大のレマン湖という湖に面した町ですが、ここでは高さ140mにもなる大噴水が有名です。噴水といっても石像の口から水が出ているというわけでなく、元々は水力発電所の水圧制御の為に放水していたものが象徴的なものとして定着して不要になった今も残しているそうです。そのため石像などがある噴水とは異なり言ってしまえばただの放水ですが、それでもこの規模になれば見応えがありました。

サンピエール大聖堂は様々な建築様式が混在し建てられているそうです。これまでのスペイン、フランスで様々な様式を見てきたからかサントシャペルに似た作りだなとか僅かではありますか、違いが分かるようになってきました。また、これまでの教会は観光地として人気で雑音が多かったのですが、こちらは比較的観光客も少なく、教会としての雰囲気も充分に味わうことができました。

明日は早朝からスイスを離れイタリア(ミラノ)に向かいます。

2024年4月16日(火)
パリ
(ヴェルサイユ宮殿、オルセー美術館)

ヴェルサイユ宮殿は昼からの入場券を購入しましたが、パリから1時間近くかかり、宮殿内の公園には時間より早くから入ることができる上に散策だけでも1-2時間かかるため、午前中から行って程良いくらいでした。
宮殿内の庭園はそれだけで40年の歳月をかけて建てられたそうです。また、その広さは850haと
宮殿内はとてつもない広さでした。ちなみに東京ドームと比べるのが日本人の性だと思うので検索して比べてみましたが約170個分です。


ヴェルサイユ宮殿外観

また、宮殿内は展示の作品よりも建物の豪華さに感動しました。どの部屋にも壁から屋根まで絵が施されており、全ての部屋で視界の全てに芸術作品があるようでした。


宮殿内の一部屋

オルセー美術館とルーブル美術館はその収蔵作品の年代に違いがあるそうで、先日レポートしたようにルーブル美術館は古くからの芸術品が多い(1848年ころまでだそうです)一方、オルセー美術館はこれ以降から第一次世界大戦ころまでの作品があるそうです。画家としてはゴッホやモネの作品が展示してあります。初めて私でも知っているような有名な画家の作品を並べて見ることができたのですが、比べて見ると画家によって表現の仕方が違い絵画の魅力の一つがようやく分かった気がしました。


印象に残ったゴッホの作品(Chaumes de Cordeville à Auvers-sur-Oise、日本語:オーヴェル=シュル=オワーズ(という町)のコルドヴィル(というバス停)の茅葺き屋根)

今日のひとコマですが、ヨーロッパでは通り雨が多いのか数分間の土砂降りの雨が降ってきます。今日はヴェルサイユ宮殿の入場待ちの時に降ってきたのですが、ホテルに雨具を忘れており身を守る術がなく雨の中佇んでいましたが、すぐに後ろの傘を持った方が私の腕を掴んで傘の中に入れてくれました。他の周りの方も入れて鮨詰状態になりながらも雨を凌ぐことができ、素敵な旅の記憶となりました。

明日からはフランスを離れスイスへ向かいます。

2024年4月15日(月)
モン・サン・ミシェル

今日は朝方からモン・サン・ミシェルに行って来ました。朝外に出て気付いたのですが、寒いです。パリでも若干感じていたのですが、マラガなどと比較してかなり寒く感じます。周りの人の服装も、半袖からウルトラライトダウンへと様変わりしています。長距離移動を伴う海外旅行では服装も気をつけなければなりません。
モン・サン・ミシェルへは昨日宿泊したポントルソンからバスで向かいました。サン・マロという湾内にある小島の建てられた修道院で周りが海に囲まれていることが特徴です。一本の橋がかけられており、ここから島内に向かいます。


橋の上から撮影したモン・サン・ミシェル(周りの人も上着を着ています)

近づくにつれて私の脳内でハリーポッターの曲が再生されまるでUSJに来たかの様な気持ちになりました。事前の調査不足で申し訳ないのですが、後から調べてみるとやはりハリーポッターで出てきたホグワーツ魔法学校のモデルになった修道院だそうです。内部もここはあのシーンで見たような気がするなと思う場所が多々あり、ハリーポッターファンには必見だと思いました。
1023年から建造を開始した古くからある修道院でイギリスとの戦時中は要塞として活躍したり、監獄として利用された歴史もあるそうです。


島内の写真を沢山撮影したつもりですが思った程良い写真がなく悔やまれます

旅のひとコマですが、帰りのバスを待っているとインドの方に帰り方を尋ねられ、そこから少し話したのですが、”ユニクロのウルトラライトダウンすごくコンパクトになるしめっちゃ良いよね!”というような話をされて誇らしい気持ちになりました。”やっぱりダウンはユニクロだよね!”と便乗して話した後に、”まぁ僕のダウンはユニクロじゃないけどね!”という話をしました。”ユニクロじゃないんかーい”みたいになるかなと思ったのですが、”あぁそうなんだ!”で終わり、ツッコミは日本の文化なのだなと実感したひと時でした。

現在は電車でパリに戻る道中で明日はヴェルサイユ宮殿、オルセー美術館を観光します。

2024年4月14日(日)
パリ、ポントルソン
(ピカソ美術館)

ピカソはスペインに産まれ芸術活動に励んだ後に、フランスに移動してきたそうです。また、その生まれた場所はバルセロナで初日に訪問した美術館がその芸術家として早い時期の展示品が多い場所でした。有名なゲルニカはマドリードの美術館にありましたが、ピカソっぽいと思える作品の多くはパリの美術館にありました。スペインではバルセロナの他にマラガにも拠点を移していたこともあり美術館がありました。また、絵画だけではなく、彫刻の作品もあり私でも知っている作品は本当に極々一部でピカソの作品がとても多いことに驚きました。


ピカソの「羊を抱く男」

凱旋門はナポレオンの命によって造られたそうです。圧倒的な大きさで、凱旋門の左右にある彫刻の人物像は子供の像でも私より大きいほどでした。凱旋門を囲う様に環状の交差点になっており、放射状に道路がある点からもパリを象徴する建造物の一つなどだと分かり印象的でした。

エッフェル塔は1889年のパリ万国博覧会でのモニュメントとして製作されたそうです。高さは321mで現代ではそこまで高いという訳ではないですが、パリの象徴的な建造物であり、今も観光客で賑わっていました。散歩していると、ディズニーライオンキングのミュージカルの装いの人たちがエッフェル塔の前で撮影していましたので、その写真を選びます。ちなみにパリについてから至る所で工事をしているのを見かけますが、オリンピックに備え整備強化中なのでしょうか?


ライオンキングのミュージカルのCM撮影中と思われる人たちとエッフェル塔

今はモン・サン・ミシェルの最寄駅、ポントルソンに到着し日報を書いています。テレビで見ることもある有名なモン・サン・ミシェルですが、ほとんどの人のアクセスはパリからバスのようで、ポントルソン駅はいかにも田舎町という感じでした。田舎町も日本とは異なる風情で来て良かったです。街の人もとても親切!ということで明日はモン・サン・ミシェルに行ってきます。


おそらく1番栄えているポントルソンの街並み

2024年4月13日(土)
パリ
(サントシャペル、ルーブル美術館)

サントシャペルではゴシック建設の最高傑作とも言われているそうで、実際に行ってみてその美しさに圧倒されました。ほとんど全ての壁をステンドグラスで構成しており、ステンドグラスはただ綺麗な色合いなだけでは無くそれぞれ意味を持たせているであろうデザインが施されています。


サントシャペルのステンドグラス

ルーブル美術館
ここは世界でも最大級の美術館だそうです。さらに建物自体も世界最大級の史跡だそうです。入場すると建物内に屋根にまでデザインが施されており感動しました。展示物もその地域の絵画というわけではなく、王族が使用していた家具からエジプトのスフィンクス等とても幅広く展示されており、世界の美術館なのだと実感しました。また、ルーブル美術館で1番有名な展示物はモナ・リザですが、ここでは多くの人が集まっており前列まで行くのに美術館の中で10分弱くらい並ぶ必要がありました。作品自体はネットでたくさん出てくると思うので、写真はモナ・リザの前に群がる人たちを撮影してみました。


ルーブル美術館外観(目を開けれないくらいの日光で眩しい顔です)


ルーブル美術館の内観(美術館自体が作品に思えます)


モナ・リザの前に並ぶ人(輝くおでこが私です)

今日のひとコマですが、パリでは路面電車、バス、地下鉄、鉄道などインフラ整備が充実しており、街も中々広いので、その分乗り換えなどが必要な場合があります。そんな中で今日は乗り換えでバスを待っているとマダムがフランス語で話しかけてくれました。全く何を言っているのか分からないですが、ジェスチャー等から次にくるバスは終点の大きい駅までは行かないよ!と注意してくれているのだと分かりました。初めて会う外国人に親切心から自身の言語で助言してくれていると分かり驚きました。日本でしたらだれかが教えるだろうとかいずれ分かるだろうと話しかけない人が多いと思います。とてもありがたいと思い、私も日本に帰ったらそのような積極性と親切心に溢れる人間になりたいと思いました。

明日はピカソ美術館(パリ)、エッフェル塔、凱旋門をみた後にモン・サン・ミシェルの最寄り駅まで移動します。

2024年4月12日(金)
パリ

今日はパリにむけて7時間の移動となりました。フランスの高速鉄道TGVでの移動はWi-Fiがあり、さらにTGV提供のホームページもありここから映画などを楽しむことができます。
風景は昨日までの畑が多い景色とは若干異なり、鉄道の旅ではこういった変化を楽しめています。スペインでは見かけなかった牛の放牧地がありましたが、とてつもない広さで驚きました。アニマルウェルフェア上素晴らしいと思いましたし、これがもしフランスのスタンダードであれば日本での飼育方法に疑問を抱くことにも納得できると思いました。


乗車した高速鉄道(二階建てで驚きました)


電車の車窓から見えた牛の放牧地(写真中心あたりの白い点が牛)

本日も電車が長く観光地の紹介が無いので、このような日には旅行中に便利に利用しているアプリ、サイトなどをレポートしたいと思います。まずは、eurailのアプリ(rail planner)です。eurailとはヨーロッパの鉄道が乗り放題のチケットですが、このチケットをアプリに紐付けると乗換案内機能で調べた乗りたい区間の乗車券を予約できます。また、予約後はアプリ内で各乗車用のQRコードを生成するので、これを提示するだけで乗車可能です。(ちなみに市内の電車やバスは非対応、日本で言うところのJRだけの乗り放題、みたいなイメージに近いです。)また、この乗り放題チケットは乗車券にのみ有効なので、高速鉄道を使用する場合は別途高速の座席指定料金がかかりますが、この予約の要不要まで案内してくれるので初めてでも分かりやすいと思います。
また、この乗り放題チケットは22日間など期間で選択出来るものと、30日間の内で15日というように有効にできる2種類あり、自身の旅程に合わせて選ぶことができます。
ヨーロッパ旅行の参考になればと思います。
また、折角の旅行なので様々なネットを活用した便利ツールを使用し紹介できればと思います。

ちなみに、ホテル到着が遅くなったので観光はしていませんが、無事にパリに到着しております。


Gare de Lyon駅

明日はサントシャペル、ルーブル美術館に行ってきます。

2024年4月11日(木)
バルセロナ
(サクラダファミリア)

本日は6時間以上を電車で過ごし、スペインで最後の乗車ですのでスペインの公共交通機関についてレポートします。スペインでは使用した全てのバス、電車でクレジットカードでの決済が可能でした。タッチ式のクレジットカードがかなり普及しており、電車もバスもカードをかざすだけで決済できます。クレジットカード一枚で生活できるスペインの方がとても便利に感じました。また、バスも電車もキレイなものが多く地下鉄も最近整備が進んでいるようなので、私が勝手に想像していた汚く雰囲気の悪い場所というイメージとは全く異なりました。


新幹線の中あるカフェ(ここで立食もできます)

景色についてはスペインの田舎の方は高低差の少ない土地が多く、広大な畑をよく見かけます。田舎の風景も日本と異なり外を見ていても飽きません。


電車の車窓からスペインの田舎の風景

サクラダファミリア
初日に断念したサクラダファミリアにリベンジにきました。こちらはバルセロナ出身のガウディの作品の一つとして世界遺産に登録されている教会です。また教会内に関連する資料館のようなものもあり、ガウディがいかに建設の着想を得ていたのか等が書かれています。ちなみに1882年の着工から300年の年月がかかると言われており、建設が終わらないことでも有名なサクラダファミリアですが、現在の建築技術の向上により劇的に状況が改善し、2026年完成予定だったそうです。コロナによる収入減で2026年の完成は難しくなったそうですが、あと数年で完成するとしたら150年程度で完成ということになるので、当初の予定から半減ですから驚きます。また、世界遺産のサクラダファミリアですがなんと2019年まで建築申請が通っておらず130年近くも違法建築状態だったそうです。


サクラダファミリアの外観


階段に設けられているステンドグラス

明日はついにスペインを離れてしまいます。スペイン語で話してくる人も多いですが、親切な人が多くとても居心地の良い国で離れるのが寂しいです。明日はパリ(フランス)に向かいます。

2024年4月10日(水)
マラガ
(アルカサバ、ヒブラルファロ城)

今日はセビリアから少し南東側に移動しマラガに来ています。
アルカサバは要塞という意味で昨日訪れたアルカサルは宮殿、王宮という意味だそうです。床はレンガが敷き詰めてあり、布のタペストリーもなく、一方で宮殿内までは迷路のように複雑で、丘に建てていることから傾斜もあり、昨日のアルカサルとは背景が異なることがよく分かりました。また、日本でも通路を複雑にしたり丘に建てたり城壁を設けた城があるかと思いますので、どこの国でも似たような戦略が練られていたのだろうなと思いました。当時のアルカサバと日本のお城の設計士が話をしたらさぞかし盛り上がるだろうなと当時に思いを馳せながら見学していました。


アルカサバ入口


アルカサバ内の宮殿への通路

ヒブラルファロ城では15世紀から19世紀までの当時の兵士の武器や服装が展示してありました。アルカサバから連続して更に高い位置にヒブラルファロ城があり、アルカサバの宮殿を主とした街を守るように建てられていることが分かります。また、観光地としても地中海とマラガ市内を一望でき素晴らしい景色でした。


ヒブラルファロ城内からの景色

また、マラガは海に面しているのでビーチサイドに行ってみました。この時期でも多くの人が日光浴を楽しんでいました。
晩御飯にはイスタンブール料理のお店へ行きました。こちらに来て気づきましたが、日本ではイタリヤ、中華、インドなどの飲食店がありますが、こちらではケバブ(メキシコ)、イスタンブール、日本などの飲食店があり意外と中華料理店は少ないです。人気の外国料理が違うのだなと思いました。写真は茄子を皿のようにしてトマトで煮込んだミンチをのせている料理ですが、とんでもなく美味しいのに日本では見たことがありません。海外では訪れた国ではない料理も楽しめるのだと実感しました。

明日はバルセロナに戻り、初日に断念したサクラダファミリアに行ってきます!

2024年4月9日(火)
セビリア
(アルカサル、セビリア大聖堂、フラメンコ)

アルカサルは入場までに2時間近く並ぶことになりました。列の前後にいたアジアの方(1人はスペイン在住)もこんなに並ぶとは知らなかったとのことですが、このスペイン在住の方に聞くと最近はヨーロッパではどこの観光施設もwebでの事前予約が一般的だそうです。コロナ明けのオーバーツーリズムはヨーロッパでも課題みたいです。おしゃべり好きな方々と話をしていれば2時間待ちもそこまで苦ではありませんでしたが、英語が得意でない私は話しを少しでも理解しようととても疲れました。さて、本題のアルカサルはスペイン王宮の宮殿の一つだそうです。タイル張りの床や壁が多く、タペストリーを多く飾っている部屋があり、テレビ等で培った宮殿イメージとは大きく異なり楽しめました。おそらく海外の人が日本に来ると、本州の神社と沖縄の首里城を見て”全然違うね!”と思うかと思いますが、それに近い感覚をなのではないかと想像しています。


床と壁がタイル素材の宮殿内

セビリア大聖堂はゴシック様式では世界最大の大聖堂だそうです。その大きさにも驚くところですが、中の展示物もどこかバルセロナと異なり、アルカサルの雰囲気を感じるような物が多く、同じ国でも歴史の違いを感じました。また、馬車での観光案内は稀に日本でもみますが、驚くべきことに警察官も馬に乗っていました。車で逃げる犯罪者を逮捕できるのか心配になりました。


セビリア大聖堂

夜にはフラメンコを見てきました。フラメンコは十数人〜数十人程度の小規模な場所が点在するイメージでお店があります。小規模な会場のためとても近くで見ることができ迫力がありました。19:30スタートなど夜に開演するのでご飯を食べながら鑑賞するものだと思っていたのですが、ステージを囲んで椅子が並べられて鑑賞に集中するスタイルでした。フラメンコといえば女性をイメージしていたのですが、特に男性のダンスがパワフルでかっこよかったです。


フラメンコの雰囲気(開演中は撮影禁止でしたので開演前の写真です)

地中海側はマドリードとは大きく雰囲気が異なり、日本で言うなら沖縄、南国なイメージです。宿泊した安いホステルでも最上階にプールがあり、周りはお酒を飲みながら談笑しています。私はのんびりこの日報を書いています。それから、ここにきて気づいたのですが、地域によって人気のお酒があるようです(日本のとりあえずビールみたいな感じ)。セビリアはサングリアを飲んでいる方を見かけます。また、暑くて酔ってしまうのでビール瓶が小さいもセビリアの特徴だそうです。


宿泊したホステル屋上のテラス

明日は少し移動し、マラガという地中海側の地域を引き続き観光します。

2024年4月8日(月)
マドリード

今日はバルセロナからマドリードへ移動しました。初めての新幹線で緊張しましたが、Wi-Fiも使うことができとても快適でした。ただ、日本と異なり飛行機の搭乗時のように荷物をセキュリティに通さないといけないことに驚きました。

今日始めに観光したのはソフィア王妃芸術センターですが、これまでの反省を生かし事前にwebチケットを購入しておきました。チケット購入待ちに出来る長蛇の列(という程でもないですが、、)を横目に小慣れた感じで入り口を通過することができました。作品に関しては芸術に疎い私でも知っているピカソのゲルニカを見ることが出来ました。また、作品自体はテレビ放送などでもよく見たことがあるかと思いますが、製作過程まで紹介されており、現地ならではのとても貴重な機会になりました。


エントランスと書いてありましたが、どうやら裏口だったソフィア王妃芸術センターの入場口

プラド美術館はスペインを代表する美術館ですが、そう言われるのも納得の内容でした。とにかく展示数が多いことに感服します。周りよりも速いペースで鑑賞していましたが、1階だけで2.5時間くらいかかりました。美術館巡りはなかなかの体力勝負ですね。また、周りの人は一緒に見ている人達と一つ一つの絵について語りながら鑑賞していました。たとえば、”七つの大罪”といえば真っ先に漫画を連想してしまう私ですが、宗教上の知識からと想像しますが他国の方々は”これってこうだよね?”のようなニュアンスで話しています。日本人であり宗教的な知識がほとんどない自分が世界的にみて如何に少数派なのか実感しました。観光で来ている周りの人たちも含めて異文化を体感したプラド美術館でした。


プラド美術館の1番目につく外観(入場口ではない)


ピカソさんっていろいろな作風にチャレンジしたのですねと思い、印象に残ったピカソの作品

ちなみに料理の写真は妻の勧めで食べてみた豚耳の炒め物です。地元のビールが美味しいのと相まってとんでもなく美味しかったです。

明日は地中海側のセビリアに向かいます!

2024年4月7日(日)
バルセロナ(3日目)
(カタルーニャ美術館、ムンジュイック城、カサ・ミラ)

カタルーニャ美術館はロマネスク様式では世界最大の展示数となる教会の壁画やバロック様式の絵画が展示されていました。何よりも驚いたのはその広さでした。展示品は歩いても歩いても出ててきて迷子になるかと思いました。
ムンジュイック城ではゴンドラに乗って城まで行きました。サクラダファミリアを含む街並みを一望でき、反対側は海に面しておりバルセロナをこの1ヶ所で表現できているような素晴らしい景色でした。

今日は日曜日で紹介した2箇所は入場料無料と予想外のラッキーがありましたが、逆に人がとても多く、グエル公園は予約でいっぱいになってしまい、観光出来ませんでした。
代わりにカサ・ミラを観光してきましたが、ガウディの作品であるサクラダファミリアやグエル公園の設計に関する説明もありガウディの作品という視点から包括的に知ることが出来る場所でした。結果としてサクラダファミリアを見る前にこちらで事前に勉強ができたので、とても良い順番になりました。

明日からはバルセロナを離れ、早朝からマドリードに向かいます。


ムンジュイック城から見たバルセロナ市内(旗のすぐ右隣がサクラダファミリア)


噴水越しのカタルーニャ美術館


ムンジュイック城の外観


カサ・ミラの中庭から見上げた景色

2024年4月6日(土)
バルセロナ(2日目)
(バルセロナ凱旋門、ピカソ博物館、サンタ・マリア・ダル・マル教会、水族館、ブケリア市場)

サクラダファミリア観光を予定していましたが、いざ行ってみるとアプリでしかチケットは購入できないことが発覚し、Wi-Fiが使えるコーヒーショップを教えてもらい、そこでチケット取得を試みるもこの3日間くらいは全て予約がいっぱいな状況でした。スペイン最終日の4月11日になんとか予約できたので、この日にサクラダファミリアを観光します。

これにより予定を変更して冒頭の()内を観光することにしました。一部を紹介します。

凱旋門は争いごとに勝利した指揮官などの凱旋を祝う式典の場として設けられているそうです。バルセロナ凱旋門は、バルセロナ万博の際に建てられたそうで本来の凱旋を祝う意味は無いそうです。しかし、建設は1888年で歴史もあり、なかなか迫力がありました。後日予定しているパリの凱旋門とも見比べてみたいと思います。

ピカソ博物館では生まれ育った街としてその作品が多く展示されており、若い頃は被写体をそのまま捉えたような作品が多いものの次第に有名なゲルニカのようなニュアンスの作品が増えており、年齢を重ねて様々な試行錯誤があった上での作品であることが窺い知れました。

バルセロナ水族館では地中海の魚が主に展示されていましたが、普段日本で見る魚とかなり似ている一方で少しだけ顔が違う点に面白さを感じました。

ブケリア市場では日本であまり食べることが出来ない子牛のサガリステーキを食べました。”さし”を入れることに注力してきた日本と異なり、子牛であること、サガリを使用すること、焼き加減をレアにすることで柔らかさを表現していることが分かり日本との文化の違いを味わうことが出来ました。

最後に徒歩での移動中に生まれて初めて鳥にフンを肩に落とされました。反射的に手で拭ってしまいましたが、意外と匂いもせず気にならなかったので”うん”が良いと捉え前向きに観光出来ました。

予定変更が続きますが、明日はカタルーニャ美術館、ムンジュイック城を見てきます。

2024年4月5日(金)
バルセロナ

15時頃にバルセロナ空港に到着しました。
空港到着後はバスでPl.Espanyaまで行き、3日間のバス、地下鉄乗り放題のチケットを購入して地下鉄でホテルに向かいました。

ホテルへの到着が17時頃と想定より遅くなったこともあり、美術館巡りの予定を変更してFCバルセロナのホームスタジアム、カンプノウへ行き、資料館に入りました。スタジアム自体は改装中で見学出来ませんでしたが、資料館だけでも多くの人が訪れておりサッカーが密接している地域であることを実感できました。また、資料館では過去のトロフィーが飾ってありましたが、1フロアでは納まらない程の量でFCバルセロナの歴史に感動しました。写真は建設中のカンプノウですが、撮り慣れておらず感動が伝わらない写真になっており残念です。海外遊学では撮影技術も上達できればと思います。

今日の晩御飯はホテルの近くのバルにしました。ホテル周囲にはパン屋とバルが多くあり、ほとんどが店前の歩道等にテーブルを設置していました。また、20時頃まで日が沈まないからか、バルのテラスでお酒を飲みながら子供を広場で遊ばせており新鮮な光景でしたし、日本で感じたことのない時間のゆとりのようなものを感じました。写真の晩御飯はバルセロナの地ビールMORITZ、アーモンド素揚げ、何かの生地を揚げたシートと柑橘系の風味が効いたサーモンの燻製です。ご飯はどれも非常に美味しく、今後も楽しみです!

明日は朝からサクラダファミリアなど有名どころを観光してきます。

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